本日の地元新聞に「地下アイドルはブラック職場」？となる記事が掲載されていた。
少年少女の夢や憧れにつけ込む酷いやり口だと思う反面、勉強になるところが沢山あった。
経営者サイドもきっと最初はお金儲けだけを考え始めたところばかりではないと思う。
理由なく女の子達を縛っているのではないと思った。
自分の事務所もそうだが、最初は銀行から数百万借りるくらい先行投資が必要となる。
大きいところだと数千万、数億だと思う。
楽曲代、衣装、レッスン費用、営業経費、飲食代、様々費用がかさんでくる中でようやく仕上がってきたタレントやアイドルがいなくなるとダメージも大きくなる。ましてやそのタレントが個人や、他の事務所で活躍することになると最初の先行投資だけで戻ってくるものがない。
そんなことを言っても若く社会経験のない女の子達からしてみれば知った事ではない。
地方の市民参加型モデル事務所の必要性を何処に置いたら良いかを考えされられる。
百香こと久保百恵市議が所属タレントとして活動していた頃に何度か話していた事だが、アンオリーブ（トゥインクル）があれば都会の芸能界に行かなかったと言う。地方で少しテレビに出て、少し舞台にたてて、芸能の仕事にかじれて、ここにいるのが私なんだと言えればそれで良かったそうだ。
もしかしたらその様な人達も多いのではなかろうか。
市民の誰もが参加出来、楽しめる事務所として、芸能界に憧れる少年少女達の安心できる受け皿になれないだろうか。
ミスユニバース青森大会の初回開催や、NHK朝ドラあまちゃんのキャスティングを任され調子に乗った私は、小さな英雄気取りで借金をして厚労省許可の有料職業紹介事業所トゥインクルを立ち上げた。
定款は顧問の司法書士、労務関係は顧問の労務士、税務関係は顧問の会計事務所に依頼し、健全なモデル受け入れに万全の体制をとったつもりだが、アンオリーブの頃の様に毎月新人所属申し込みがあるわけでは無く、仕事が目に見えて増えたわけでもなく、いつもSTAFF集めに苦労している。
今では自分の時間の半分以上をモデル事務所に費やしているものの経費以外はずっと無給にし、いつか芸能界で食べていければ、そんな夢を抱えながら12年になる。
楽しいから文句はない、好きでやっているから文句はないと言いたいところだが、万が一この様なクレームが出てくればたまったものでは無い。
優良とまで言わないが、トゥインクルは、ブラックな怪しい職場ではないと断言しておきたい。